
【続報】フェイブル5、丸1日でゲージの8割が溶けた
昨日、「フェイブル5が復活したので布団の中で200ドルプランの解約を相談した話」 という記事を書きました。従量課金になったら桁が合わない、まずは消費ペースを観察しよう、という話でしたね。 で、観察した結果が出ました。早すぎる結果が。 実測値:1日でこうなった フェイブル5が使えるようになったのが7月2日。翌3日の朝8時時点で、私のゲージはこうなっていました。 フェイブル5:79%消費 Opus 4.8:50%消費(昨日リセットされたばかりのはず) 丸1日で8割です。正直に言うと、昨日は「7日までの食べ放題だ」とばかりに、今のうちに頼めることをフェイブル5に頼みまくりました。だから普段より使ったのは確かです。とはいえ、私という人間が1日にこなせる作業量には限りがあるわけで、日常とそこまで大きくは変わらない。それでこの減り方なんだから、フェイブル5はバカ食いする、というイメージは持ちました。 Opusのほうも異常な速さで減っていて、最初は「リセットおかしくない?」と思ったんだけど、これはたぶんカラクリがあります。後述。 使用感のアップデート 昨日は「劇的に良くなった感じはしない」と書きました。1日使い込んだ今の感想は、少しだけ上方修正です。 作業内容としては、だいぶスムーズに動いてくれている感じはします。Opus 4.8よりは、やりとりが少しだけ円滑になった。指示の意図の汲み取りで引っかかる回数が減った、という感覚ですね。 ただ、プログラミングの精度に関しては正直分からない。コードは見るときは見るけれど、その精度までは確認していないし、やりたいことの要望は今まで通り叶っている。今までだって問題なかったので。要望が普通に叶う段階まで環境ができていると、モデルの精度差って体感に出てこないのかもしれない。どうなんでしょうね。 ちなみにAIに叶えてもらっている「やりたいこと」の中身はというと、たとえばこの「タイピングの神様」。フリック入力や文字入力を練習できるアプリです。15年ほど前に作ったんですが、その後は開発のモチベーションが上がらず、長いことレガシーなまま放置していました。それが最近、AIと組むことで蘇りまして、いまは新しいアイデアをあれこれ盛り込みながら手を入れています。 タイピングの神様 フリック入力や文字入力を練習できるタイピング練習アプリ 今すぐ無料でダウンロード App StoreGoogle Play 「Opusまで減ってる」のカラクリ リセット直後のはずのOpus 4.8が1日で50%。最初は不具合を疑ったんですが、仕組みを調べると納得でした。 7月7日までのプロモーション期間中、フェイブル5は週間利用上限の最大50%まで使える。ここがポイントで、これは別枠のボーナスではなく、普段の週間枠の「内数」なんですね。つまりフェイブル5を使えば使うほど、共通の週間ゲージも一緒に削れていく。 フェイブル5はOpusの2倍レートで枠を食う計算になるので、フェイブルに1日振っただけで週間枠が半分吹き飛んだ、と考えるとゲージの減り方と辻褄が合います。異常でも不具合でもなく、仕様でした。 図にするとこういうことです。 タンクは週間枠の1つだけで、ゲージが2本あるように見えるのは分母が違うから。私の場合、フェイブル5で週間枠の約40%を溶かし、Opusでの通常作業が約10%。合計50%が「Opusゲージの50%」で、同じフェイブル分を50%の専用枠を分母にして見ると「フェイブルゲージの79%」になる。2つの数字は、同じ消費の別表示だったわけです。 もし従量課金だったら幾らだったのか 怖いのはここからです。7月8日以降、フェイブル5はこの週間枠から外れて、クレジット(API価格そのまま:入力$10/出力$50 per 100万トークン)でしか使えなくなります。 サブスクからは正確なトークン数が見えないので概算ですが、Max 20xの週間枠まるごとのAPI換算価値は数百ドル規模と言われています。その半分を1日で、しかも単価2倍のフェイブル5で溶かしたとなると、今日と同じ1日を従量課金でやったら数十ドル〜百ドル級は覚悟する必要がありそう。昨日の記事で「海外のヘビーユーザーが1日110ドル溶かした」という報告に触れましたが、あれは他人事じゃなかったですね。 このペースを1か月続けたらどうなるか、サブスクと並べてみるとこうなります。 月200ドルのサブスクなら横一直線のところが、従量課金だと開始2〜4日でその1か月分を突破して、あとは青天井。「桁が合わない」と言われた意味を、グラフにして改めて実感しました。 で、どうするか 昨日の記事では「クレジットを50ドルだけ入れて減り方を観察する」と書きました。が、1日でこの結果を見せられると、正直それすら微妙になってきています。 だって、今日の消費ペースから逆算すると、50ドルなんて下手したら1日分ですよ。1日で7,000円以上。 誤解のないように言っておくと、この値段が高すぎると言いたいわけではないんです。AIは人の何十倍、何百倍と働いてくれるわけで、その成果がそのまま売上につながる人にとっては、1日7,000円なんてむしろ安い投資でしょう。喜んで払う人がいるのも分かる。ただ私の場合、AIで直接儲けているわけではないんですよね。AIが1000倍働いてくれたからといって、私の収益が1000倍になるわけではない。だからこの出費は、投資ではなく純粋な負担としてのしかかってくる。そこの違いなんです。 なので現時点の気持ちとしては、7月8日以降はいったんOpus 4.8中心に戻ることになりそうです。せっかく最強モデルが帰ってきたのに、食べ放題期間が終わったらしばらくお預け。ちょっと寂しくはありますが、提供条件はこの1か月だけでも何度も変わっているので、また気軽に使える日が来るまでの一時的な距離の取り方かなと思っています。 Codexのことを思い出した で、ここで思い出したんですが、私、Codexにも200ドルプランを払ってるんですよね。 以前は100ドルプランだったんだけど、レビューが追いつかなくなって200ドルに上げた。ところが今度は使い切れずに余っている状態。だったらフェイブル5にクレジットを積むより、余っているこっちを活用する方向で進めたほうがいいのかもしれない。 それに今回の一件で思ったのは、Claude Codeにいつまでも頼りきりなのも、それはそれでリスクだなということ。モデルが突然止まったり、課金体系が変わったりするのを目の当たりにしたわけだから、2本立てで回せる体制にしておくのは保険として正しい気がしています。 それにしても月6万円 ClaudeとCodexで200ドル+200ドル、月400ドル。日本円にして約6万円です。「AIに月6万円も払って、私は一体何をしているんだ」と思う瞬間もなくはない。 ただこれ、感覚としては一番近いのはゲーム課金なんですよね。今、私はAIにハマっている。楽しいから払っている。それだけの話で。 しかもこの熱、いつか絶対飽きると思うんですよ。だから今だけ、今だけね、という言い訳めいた後ろめたさ込みでの6万円です。ソシャゲに月6万溶かす人のことを昔は理解できなかったけど、今なら分かる。あれと同じです。違いがあるとすれば、こっちのガチャは回すたびに仕事が進むところくらいで。 だからこそ、というべきか。ゲーム感覚で6万払っている人間ですら、フェイブル5の従量課金だけは「いやそれは無理」となった、という話でした。 おまけ:AIは通信費なのか、掃除機なのか 最後に、今回の一件でぼんやり考えたことを書き留めておきます。 毎月6万円をAIに払う暮らしをしていて実感するのは、AIがもう「あると便利な道具」を超えて、インフラになり得るレベルまで来ているということです。社会のあちこちでAIが組み込まれて、私たちはその上で成り立っている。ロボットも含めて、AIなしでは回らない社会にどんどんなっていくんでしょう。 個人の側でも、私のようにお金を払って日常のタスクを任せる人は、これからどんどん増えていくはずです。感覚としては、お手伝いさんを雇う贅沢というより、掃除機に近い。掃除機がないと掃除がままならないように、AIがないと日常が回らない。そういう位置づけの道具になりつつあるのを、毎日の実感として感じています。 そこでぼんやり考えるのが、AIは暮らしの中でどの位置に収まるんだろう、ということです。道路は国が作る。通信は道路にかなり似たインフラだけど、国が配ることはなくて、各自が通信費を払って使う。掃除機は完全に家電で、国が配るわけがない。当たり前じゃんという話なんですが、じゃあAIはどれに一番近づいていくのか。通信費のような「みんなが個別に払う準インフラ」なのか、掃除機のような「持ちたい人が買う家電」なのか。私の体感は、日に日に通信費のほうへ寄っていっています。 答えの出る話ではないですが、月6万円の請求と引き換えに、その移り変わりのど真ん中を今まさに歩いているようで、ちょっと面白くもあるのです。 ※ゲージの数値は私の環境(Max 20xプラン)での2026年7月3日朝8時時点の実測です。料金・提供条件の公式情報はAnthropic(anthropic.com / support.claude.com)でご確認ください。 参考リンク 前編:フェイブル5が復活したので、布団の中で200ドルプランの解約を相談した話 Anthropic公式 Claude Fable 5ページ (API価格の一次情報) Claudeサポートセンター (プロモーション条件・使用クレジットの案内)


