ベラを狙う
釣りを再開してから今のところボウズが続く。
子供の頃の経験上、ベラなら狙える。狙ってベラを釣ったことはないが、ベラなら釣れないわけがないだろうと考えた。とにかく何か一匹が欲しいのだ。
比較的遠くへ飛ばせる竿はシーバスロッドしか持っていないため、ちょい投げでベラを狙うことに。
ちょい投げなら軽めのジェット天秤が使える。ジェット天秤とベラの相性は最高なはず。
ごろた浜の試練
ごろた浜では、ヒラメ狙いのルアーを遠投してみたり、カワハギの仕掛けをアサリ餌で遠投してみたり。
メインラインはナイロン12lb、ロッドは8.6フィート。
飛距離は50〜60mが精一杯。
ところが、仕掛けのロストの多さに悩まされる。

というのも、波打ち際でごろた石にラインが巻き込まれる現象が多発。
丸石の下からラインを巻き取ろうものなら、ラインに傷がつくに決まっている。
そんなことが仕掛けを回収するたびに起きていて、頻繁に仕掛けごとロストしてしまった。
また、水に濡れることのできない靴だったため、竿を立ててもたかが知れてる。海に足を突っ込むことができず、波打ち際のごろた石対策が全然できなかった。
さらに、ナイロンは海水に沈むので、海底でもごろた石に巻き込まれやすいのかな、なんて思った。
ごろた浜対策の必要性を感じた。
ごろた浜の克服

まずは、メインラインをPEに変える。
PEはナイロンよりも浮きやすい。擦れには弱いのは理解しているが、そもそもごろた石に巻き込まれるのが一番やばいので、PEへ変えた。
PE1.2号。12lbのナイロンよりも細くできて遠投には向いているはず。ただ、リーダーラインが必須なPEはノット作業が面倒だなと。そんな手間を省きたくてナイロンを使っていたが、またPEに戻ることに。
リーダーの後にジェット天秤をつける想定。ごろた石に擦れることを考えて2ヒロほど。リーダーをつけることでメインラインの保護と、根掛かりした時のロスト対策になる。
さらに、波打ち際対策として、ある程度波がかかっても良いように長靴を履いてきた。
日本野鳥の会 バードウォッチング長靴

ベラの活性
連日の釣りは、穏やかな気温で風もなく。
海を眺めながら日向ぼっこするには最高な天気だ。
海水温は15℃ほど。
小田原サーフなので水深20m程度あたりと予想。

ところでベラは、15℃以下の冬期では砂に潜って冬眠するそうだ。
まぁ、メダカなんか飼っていたからわかるけど、冬の寒い日は全く餌も食べず、表層に現れず、底のどこかでじっとしていて、春になるとその姿に驚くもんね。あなた、生きてたんかと。
ベラが日中活動的なのもメダカと一緒。
夜寝る時はメダカはいつもの姿勢で水面近くをぷかぷか浮いている。しかも指で突いて触れるくらい無防備。
ベラも寝るそうだが、なんと砂に潜って横になって寝るらしい。見たことがないので真偽は確かではないが、だとしたらまるで布団に潜る人間さながらだ。想像するとベラにも愛着が湧いてくる。
15℃ならベラにとっても、春が来た感じなのではないのかなと想像する。
仕掛け投入

さて、仕掛けはというと、ジェット天秤にキス針6号をセットして餌釣り。
ベラの口は小さいので、できるだけ小さいやつを選んだ。とにかく最初の一匹が欲しかったので、魚のサイズは無視。

餌はダイソーのイカで試したり、ゴマサバのアラの一部を塩漬けしたものを試したり。
まぁ、ダメだった。
わかっていたけど、ちょっと残念。
生きたイソメがいいに決まっているけれど。
ファーストポイントではどれも釣果なく。
ただ、昨日と同じ環境で根掛かりやロストは一度もなく、ごろた浜対策はうまくいったのかもしれない。
ポイントを変える

しばらくして場所を移動。ごろた石は少なく、砂が多い場所だろうか。
しかし同じ仕掛けでイカや鯖の餌釣りを試すもダメ。
イカ餌の代わりにパワーイソメに付け替えてみた。
ルーアーで魚が釣れたことのないワタシ。
だから餌釣りに変えたのに、パワーイソメで釣れるわけがない。
もちろんそう思っていた。
ブルブルっと当たりなのか、海底の擦れなのかわからないが、引き上げてみるとハリスが切られていた。根掛かりって感じはなかったし、不自然なところで切られていたので、これってもしかしてフグの仕業かと思い、初めての生命感ある反応に期待を膨らませつつ、どこかパワーイソメで釣れるわけないという疑いが拭いきれない。 とにかく、同じパワーイソメでもう一投。
やはりなんかブルブルって感覚があるんだよなと思いながら、根掛かりを注意しながらズル引き。
波打ち際までジェット天秤がくると、その後に何やら赤い魚影。あれ、カサゴ!?
次の引き波にさらわれる。おいおい、逃げちゃった!
と思った矢先、やっぱりついている!
なんだこれは!とても小さい!
ベラが釣れる

ベラだ!!!!
久々に生でお目にかかる、そのベラの小ささよ。
こんなにベラって小さかったっけ?
10cm程度だろうか。
ワタシの中の記憶にないサイズ感のベラが釣れてしまった。
冗談半分の投げやりなパワーイソメで釣れるんだ!というのにも驚いたが、しっかり喰っている。針の大きさや餌の付け方の選択に間違いはなかった。
パワーイソメを呑み込むベラ

しかしながら、全くおとなしい。 疲れ切っているのか? いや、死んだふりだろうか?
もう少し大きければ、ベラを捌いて食べて見たいと思っていたのだが。 流石に小さすぎて身も大して取れなそうだし。 唐揚げにすれば?、という案も一瞬よぎったが、揚げ物環境を整えるのが面倒だなと思って。
何よりやっぱり事前に調べすぎたせいか、図鑑で見た色形そのままという感動と、そのまま小さくなった感じが可愛らしくて。
せっかくまな板の上の「鯛」状態の彼には申し訳ないが、お帰りいただくことにした。
あ、ちなみに彼ではなく、この場合は彼女。
このベラはメスだ。
ベラは最初はすべてメスとして生まれ、のちに性転換して一部がオスになるという。これも最近知ったが、なかなか衝撃的な事実だ。
弱らないうちにリリースしようと思って、慣れない針外しをなんとか。結構ベラって顎が硬いんだなということを思い出し、手袋越しでも伝わってくる表面のぬるっとした感じ。これがベラかと。10cm程度のベラで大騒ぎな釣りとなった。
ちなみに、ベラが釣れたのはAM10時ごろ。

その後も同様な仕掛けで何度かキャストするも、明らかにフグの仕業のような不自然なハリス切断にあったり、ごろた石ではあり得ない根掛かりでジェット天秤をロストしたりと。少し場所が変わるだけで、釣り方の対応も変えないといけないなと思った。
リーダーごとロスト。現場でFGノットを組むのは辛い。
PE1.2号 – FGノット – フロロ25lb
