デジタルデトックスや、いわゆるデジタルミニマリズムを実践したいとき。 「つい開いてしまうサイト」を物理的に遮断するのは、かなり有効です。

時間やお金を浪費していると感じつつ、なかなかやめられない。 私にとっては X、Amazon、Yahoo!ニュース がそれにあたります。

意思の力に頼らず、環境で制御する。 その具体的な方法を紹介します。

結論から言うと、macOS は /etc/hosts、iOS はスクリーンタイムを使い、どちらもドメイン単位でアクセスを遮断します。 この記事では、その2つの手順と、実際にやってみて分かったつまずきやすいポイント(www の有無、ブラウザの再起動、あえて解除を面倒にしておく考え方)をまとめています。 特別なアプリは使わず、Mac と iPhone の標準機能だけで完結する内容です。

macOS編

macOSでは /etc/hosts を編集することで、ドメイン単位でアクセスを遮断できます。

ターミナルで以下を実行します。

sudo vi /etc/hosts

アクセスを禁止したいドメインを 127.0.0.1 に向けます。

127.0.0.1       x.com
127.0.0.1       amazon.co.jp
127.0.0.1       www.amazon.co.jp
127.0.0.1       news.yahoo.co.jp

保存後、ブラウザを再起動すればアクセス不可になります。

ここで一つつまずきやすいのが www の有無です。 amazon.co.jp だけを登録しても、www.amazon.co.jp で開かれると素通りしてしまいます。 私は www ありと www なしの両方を書いておくようにしています。

また、ブラウザを開いたまま設定しても、すぐには効かないことがあります。 タブを開いたままだと前の接続が残るので、保存後はブラウザを一度終了して開き直すと確実です。

この方法は非常に強力です。 私は2年ほど前から X(旧Twitter)をこの方法で遮断していますが、それ以来一度も閲覧していません。

今回さらに Amazon と Yahoo!ニュースも追加しました。

この設定の良いところは、「解除が面倒」な点です。 久しぶりにアクセスしようとしてもブロックされる。 「あれ、解除どうやるんだっけ?」と一瞬立ち止まる。

その一瞬が、冷静さを取り戻す時間になります。 そして多くの場合、「やっぱり見なくていいか」となるのです。

iOS編

上記はmacOS限定の設定です。 当然、iPhoneからは普通にアクセスできてしまいます。

そこで iOS 側でもドメイン単位のブロックを行います。

設定手順は以下です。

設定アプリ → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限 → App Store、メディア、Web、およびゲーム → Webコンテンツ → 「成人向けWebサイトを制限」

このモードにすると、「常に許可しない」という項目が表示されます。 そこにブロックしたいドメインを追加します。

成人向けWebサイトを制限

これでiPhoneからもアクセス不可になります。

ひとつ注意点があります。 「成人向けWebサイトを制限」は、ここで手動追加したドメインだけを弾く設定ではありません。 このモードを選ぶと、Apple が成人向けと判断したサイトを自動的に制限するフィルタも同時に有効になります(参考: Apple サポート )。 つまり「常に許可しない」に入れていないサイトでも、自動フィルタの対象になれば開けなくなることがあります。 指定したサイトだけをピンポイントで遮断するつもりでも、別のサイトが巻き込まれる可能性がある点は理解しておきましょう。

iOS でつまずきやすいのは、ブロック用の項目が「成人向けWebサイトを制限」を選んで初めて出てくる点です。 「無制限」のままだと「常に許可しない」の欄が現れないので、見当たらないときはここを確認してください。 ドメインの指定は macOS の hosts ほど厳密ではなく、amazon.co.jp を登録するとサブドメインもまとめて弾いてくれる印象です。

スクリーンタイムにパスコードを設定しておくと、解除のハードルがさらに上がります。 macOS の hosts と同じで、「すぐには戻せない」状態にしておくことが、結局いちばん効きます。

意志よりも環境

意志の力は思っているより弱いものです。 特に疲れているとき、判断力が落ちているときほど誘惑に負けやすい。

だからこそ、仕組みで防ぐ。

環境を整えることは、自分を縛ることではなく、 本当に使いたい時間を守るための設計だと思っています。

もし「つい見てしまうサイト」があるなら、 一度、物理的に遮断してみるのも悪くありません。

案外、なくても困らないことに気づきます。

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