これまで TREK FX7.4をシングルスピード化 して乗っていたが、昨年末、とうとう本物のシングルスピードを購入した。

選んだのは Fuji Feather 。 フレームサイズは54。ドロップハンドル仕様、カラーはマットシルバー。主張しすぎない、ちょうどいい色だ。

購入時の価格は73,800円(税抜き)。税込で最終的には8万円を少し超えたが、クロモリフレームの完成車としてはかなり良心的なお値段だと思う。 高機能なクロスバイクやロードバイクが10万円を軽く超える中、構造がシンプルな分、価格が抑えられている。シングルスピードというジャンル自体が、ある種の“贅沢な合理性”を持っている。

ただ、この手の完成車は在庫が不安定だ。カラーやサイズが揃わないことも多い。 私はサイクルベースあさひのWEBストアで購入したが、もし気に入った一台を見つけたなら、予算内であれば迷わず手に入れた方がいい。次の入荷は読めないだろうから。

FUJI FEATHER 700c フレームサイズ:54 仕様

小田原仕様の要点

今回のカスタムで効いたのは、軽量化よりも操作しやすさと安心感だった。

  • ドロップハンドルからライザーバーへ変更
  • スポンジ系グリップからOuryのゴム製グリップへ変更
  • TPUチューブから通常のゴムチューブへ戻す
  • 25Cタイヤから28Cタイヤへ太くする
  • 重さよりも、荒れた路面を安心して踏める感触を優先する

ドロップハンドルとの格闘

もともとはドロップハンドル仕様だった。 しかし、正直に言えば驚くほど乗りにくかった。

初ドロップということもあり、ポジションがしっくりこない。 下ハンを公道で握る未来はあまり想像できなかった。ただ、荒川サイクリングロードでは下ハンを握って全力で踏み込んだ。若い頃からドロップに慣れていれば違ったのかもしれないが、相当慣れないと怖い感じ。

その夜、前の車体からカーボン製フラットバーを移植したのは言うまでも無い。

小田原で気づいた違和感

小田原に来てから、さらに違和感が出てきた。

スポンジ製の軽量グリップは、クロモリフレームの質感とどこか噛み合わない。 ステムも低めで、クロスバイク的なポジションに慣れていた私には少し前傾がきつい。

そこでハンドルをライザーバーへ変更。 グリップはOuryのゴム製に交換した。

ライザーバーとOuryグリップ

これが想像以上によかった。

剛性感が増し、コントロール性が上がる。 54cmとやや幅広になったが、街中で邪魔になるほどではない。 身体に一番近いパーツを変えると、自転車はここまで変わるのかと改めて実感。

ドロップハンドルの前傾姿勢が合わない場合、無理に慣れようとするより、乗る場所に合わせてハンドルを変えた方が早いこともある。ライザーバーにすると上体が少し起き、低速でのふらつきや、路面の荒れた場所での怖さが減った。

シングルスピードは変速でごまかせないぶん、ハンドルまわりの安心感がそのまま走りやすさに出る。小田原の街乗りや海沿いの移動では、この変更がかなり効いた。

東京仕様から小田原仕様へ

タイヤも見直した。

東京ではTPUチューブ+パナレーサー・アジリストという軽量重視の組み合わせだった。 だが小田原は、常にきれいな舗装路が続くわけではない。

そこで通常のゴムチューブに戻し、パナレーサーの激タフへ変更。25Cから28Cへと太くした。

パナレーサー 激タフ 700x28C

これも大正解だった。

路面の細かな凹凸を、車体全体が丸く受け止めてくれる感覚。 タイヤのクッション性に加え、クロモリのしなやかさが効いている。 軽さよりも「安心して踏める感触」が大きい。

東京仕様から小田原仕様へ。 環境が変われば、最適解も変わる。

25Cの軽さは気持ちいいが、路面の荒れた場所や段差が多い環境では気を使う。28Cにすると、漕ぎ出しの軽快さは少し落ちるかもしれないが、路面からの突き上げが丸くなり、結果として踏み続けやすくなった。

小田原では、軽さだけを追うより「雑に走っても不安が少ない」ことの価値が大きい。タイヤとチューブを実用寄りに戻したことで、Fuji Featherのクロモリらしさも分かりやすくなった。

重さよりも、走りの質

サドルはTIOGAのカーボン。 中華製カーボンシートポスト、TEKTROのレバー、軽量ペダルなど、前車体から流用できるものは活かした。

公称9.2kgの車体は、現在9.53kg。 釣りホルダーやライト類を外せば、9kg前半には戻るだろう。

自転車の重量

だが正直、10kgを切っていれば十分だ。 重さよりも、乗っていて気持ちいいかどうかの方が大事だと、今は思う。

ぬるぬる進む

アーバンなイメージの強いシングルスピード。 坂の多い小田原で通用するのか、少し不安はあった。

だが、少しのチューニングで答えは変わった。

静かに、滑らかに、ぬるぬると前へ出る。 変速がないからこそ、脚と路面が直結している感覚がある。

小田原でも、シングルスピードはちゃんと走る。

むしろ、この街にはこれくらいがちょうどいい。

Fuji Feather 小田原仕様

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シングルスピード化や自転車カスタムの流れは、こちらの記事にもまとめています。

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今回の変更では、ハンドルまわりとタイヤまわりの体感差が大きかったです。