東京のベランダでもハラペーニョは無事に収穫できました。 ホームセンターで買った苗をフェルトプランターに定植し、ナス科なので連作を避けつつ水を切らさず液体肥料を与えて育てると、定植から約3ヶ月半後の8月に初収穫できました。収穫した実は、アメリカやメキシコで人気のハラペーニョポッパー(豚バラ肉巻き) にアレンジして美味しくいただいています。

これまで東京のベランダで鷹の爪(トウガラシ)ハバネロ の唐辛子を育てました。2023年、今年の夏はハラペーニョに挑戦です!鷹の爪は程よい辛さで、普段の料理に使いやすい。ハバネロは強烈な辛さと、独特の香りで背筋に戦慄が走ります(笑)ハラペーニョはどんな味なんだろう?名前をよく聞くものの味としての認識がなく、今回の収穫して食べれることをとても楽しみにしています。そんな私の東京ベランダ菜園ハラペーニョ編の栽培記録をお楽しみください。

まず、ハラペーニョの一般的な栽培スケジュールを載せておきます。種袋の裏に書いてあるやつですね。

🌱 ハラペーニョの栽培カレンダー
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種まき
植え付け
収穫
※ 中間地(関東など)の目安。発芽適温は25〜30℃と高めで、寒さに弱いので植え付けは遅霜の心配がなくなってから。

ハラペーニョはどんな唐辛子か

育て方の前に、ハラペーニョがどんな唐辛子なのかを整理しておきます。名前はよく聞くのに、実物の味を知らない方が多いと思うので。

まず辛さは、普通の唐辛子と思わないほうがいいです。スコヴィル値で表すとハラペーニョが2.5K〜8K、鷹の爪が40K〜50K、ハバネロが200K〜450K。つまり鷹の爪よりずっとマイルドで、感覚としてはピーマンと唐辛子の相の子です。シシトウを連想するかもしれませんが、あれとも違います。シシトウは皮が薄いのに対して、ハラペーニョは肉厚でピーマンに近い食感。それでいてピーマンほどの苦味はなく、ほんのりピリッと辛い。この「肉厚でピリ辛」が絶妙で、酒飲みのつまみに恐ろしく合うんですよね。

色でも味が変わります。緑のうちに収穫すると青唐辛子らしい青臭さがあり、赤く熟すまで枝に残すと甘みが出てきます。そして熟すほど辛さも増します。また、水を切らしてストレスをかけると実が辛くなる性質があるので、マイルドに食べたければ緑の適度なタイミングで収穫するのが良さそうです。

育て方の実際(半日陰ベランダの経験から)

書籍やネットの育て方情報はたくさんありますが、ここでは鷹の爪→ハバネロ→ハラペーニョと数年ベランダで唐辛子を育ててきた実体験ベースで書きます。先に結論を言うと、唐辛子は家庭菜園でいちばん裏切らない部類の野菜です。丈夫で、虫が来なくて、水さえ切らさなければ勝手に実ります。

日当たりは悪くてもなんとかなる

我が家のベランダは日照条件がかなり悪く、ゴーヤを半日陰で育てた記事 で書いたとおりの環境です。それでもハラペーニョは育ち、収穫までたどり着きました。半日陰でも諦める必要はありません。ただし実の付き方は日照に素直に比例する印象で、ちゃんと太陽に当ててあげればもっと鈴なりになったはずです。もし場所を選べるなら、日向に置いてあげてください。

プランターと土 — 連作障害は本当にある

プランターは30〜45リットルクラスの大きめのフェルトプランターを使っています。普通のバケツで3〜4杯分の土が入る容量です。フェルトプランターは通気性が良くて根に優しく、軽くて扱いやすいので、ベランダ菜園にはおすすめできます。

フェルトプランターに定植したハラペーニョ。周りには紫蘇が同居

土について、東京住まいの方には切実な事情があります。使い終わった土は気軽に捨てられないんですよ(自治体によっては回収外で、処分がかなり面倒)。なので私は土壌改良剤を混ぜて使い回しているのですが、ここで効いてくるのが連作障害です。ハラペーニョはナス科で、ナス科は連作を嫌う。これは本で読んだ知識ではなく実体験で、新品の土で唐辛子を育てた年と、その土を1〜2年後にまた唐辛子に使った年とでは、育ちが明らかに違いました。毎年新しい培養土にするのが理想、使い回すなら土壌改良剤を混ぜて、できれば前年ナス科を植えていない土を選ぶ。ここはケチらないほうがいい部分です。

水やりは1日1回、やりすぎ注意

夏場は基本、朝に1日1回たっぷり。土の表面が乾いていたら底から染み出るくらい与えます。逆に、常にジメジメさせるのは良くありません。唐辛子類は過湿に弱く、根腐れや長雨時の病気の原因になります。「乾いたらたっぷり、乾くまで待つ」のメリハリが大事です。前述のとおり乾燥ストレスで実が辛くなる性質もあるので、極端に干からびさせるのもNG。とはいえフェルトプランターは水はけが良いので、1日1回ペースで難しく考えなくても大丈夫でした。

肥料と病害虫

肥料はハイポネックスなど市販の液体肥料で十分です。つぼみが見え始めたら週2回ほどのペースで与えます。唐辛子類は肥料切れを起こすと実がつかなくなるので、開花以降は切らさないことだけ意識してください。

病害虫は、数年育ててきてほぼ無縁です。アブラムシもハダニも唐辛子にはまず付きませんでした。おそらく辛味成分のおかげで、虫よけを何もしなくても健康に育ちます。ベランダで虫と格闘したくない人にこそ、唐辛子類はおすすめです。

ここからは、2023年のハラペーニョ栽培記録です。

ホームセンターでハラペーニョの苗を購入(2023年4月28日)

ホームセンターでハラペーニョの苗を購入してきました。 ハラペーニョは唐辛子やハバネロと同じナス科の植物です。

ホームセンターでハラペーニョの苗を購入

今までの経験からして、唐辛子を育てるのは簡単です。丈夫な植物なので日当たりの悪いベランダでもすくすく育ちます。また、虫もほとんどやってきません。病害虫にやられることなく、水を切らさずに与えさえすれば余計な世話の必要なく実がつきます。 ただしナス科の植物は連作を嫌いますので土の使い回しには気をつけます。

定植

古土を使い回したい場合は、土壌改良剤を混ぜ合わせると便利です。

紫蘇とともに(2023年6月12日)

紫蘇とともに

コロナ禍で始めた家庭菜園も、4年目に入りました。当初から使ってきたフェルトプランターも年季が入ってきました♪

この頃は、数日単位で植物が急成長しています。

ハラペーニョの周りには紫蘇(しそ)の種を蒔いておきました。こちらも収穫できるほど急成長しています。

定植から2ヶ月後(2023年6月28日)

ハラペーニョの苗を定植してからちょうど二ヶ月経ちました。

定植から二ヶ月後のハラペーニョの様子

開花と結実 (2023年6月30日)

既にハラペーニョの花がちらほら咲いています。唐辛子はナス科です。鷹の爪、ハバネロと同様に花の特徴も似ています。

開花 結実

実るよハラペーニョ(2023年7月23日)

実るよハラペーニョ

肉厚の実がぷっくりと膨らんできました。緑のツヤが良く、見た目はもう小ぶりのピーマンです。

ハラペーニョの初収穫(2023年8月7日)

ハラペーニョの初収穫

わずかではありますが、立派に育っているハラペーニョの実を収穫できました。この後も夏の間ぽつぽつと実り続け、半日陰の環境ながらこの年はトータルで20本前後を収穫しています。一部は赤くなるまで枝に置いてみました。前述のとおり、緑は青唐辛子らしい爽やかさ、赤は甘みが乗ってくるので、食べ比べてみると面白いですよ。

収穫したハラペーニョの食べ方

いちばんのおすすめは、アメリカやメキシコのレストランで人気の ハラペーニョポッパー です。収穫した実で豚バラ肉巻きにアレンジしたら最高に美味しかったので、詳しくは下記の動画やレシピ記事 をご覧ください。肉厚でそこまで辛くないハラペーニョだからこそ成立する料理です。

大量に穫れたときの保存も考えておきましょう。私は青唐辛子で酢漬け・ピクルス をよく作るのですが、肉厚で辛味の穏やかなハラペーニョはピクルス向きの素材だと思います(タコスやホットドッグに乗っている輪切りのアレです)。一方、同じ青唐辛子の保存食でも柚子胡椒 は、辛味がしっかりした唐辛子をペーストにしてこそなので、マイルドで肉厚なハラペーニョにはあまり向かないというのが私の見立てです。柚子胡椒を作るなら普通の青唐辛子でどうぞ。

これほど美味しいハラペーニョですが、都内でもスーパーではなかなか売られてませんから、自分で育ててみる価値はそれなりにあると思いました!

関連アイテム

今回のベランダ菜園で使いやすい道具をまとめておきます。フェルトプランターは扱いやすく、培養土や土壌改良材を配送で頼めると作業がかなり楽です。