この記事では、両刃の菜切包丁を砥石で研ぐ手順をまとめます。1000番の中砥石を使い、砥石の準備、角度の目安、かえりの確認、細かいバリ取りまでを写真と動画で確認できます。

欠けが大きい場合は中砥石だけだと時間がかかります。日常メンテナンスなら中砥石、刃こぼれの修正なら荒砥石も検討する、という読み方をすると判断しやすいです。

▼ 菜切包丁の研ぎ方を動画でも解説しています。

菜切包丁とは

菜切包丁は「なきりぼうちょう」と読みます。野菜などをカットするのに使われる一般的な包丁です。三徳包丁とは違って先が尖っておらず、刃が薄くて幅が広く長方形の形をしているのが特徴です。ただしここで扱う菜切包丁は、和包丁の片刃ではなく 両刃 の包丁の研ぎ方を解説いたします。 ちなみに、菜切包丁には東型と西型の種類があります。東型は江戸型菜切りとも呼ばれ、刃元と刃先の丸みが大きく、柄が太く短い形です。西型は東型に比べて丸みが小さく、柄は細いです。

私の菜切包丁は西型になります。 関孫六の菜切包丁

砥石の準備

砥石は30分程度水に浸しておきます。

通常の包丁メンテナンスであれば1000番の中砥石だけで十分だと思います。

欠けがひどい場合は、荒砥石をはじめに使った方が修正しやすいかと思います。

砥石の面が窪んでたら、必ず面直を行ってから研いでください。

砥石の面直し

菜切包丁の研ぎ方

菜切包丁の研ぎ方です。

  1. 包丁を斜め45度に構え、砥石との角度は10円玉2枚が入る程度の隙間を目安にする
  2. 刃元から研ぎ始め、往復するたびに指を少しずつ刃先側へ移していく
  3. 戻すときは指の力を抜き、砥石の上を滑らせるように動かす
  4. 片面全体にかえりが出たら、反対面を上から下へ向けて研ぐ
  5. 欠けがなくなるまで繰り返し、最後に砥石を舐めるようにしてバリを取る
  6. 新聞紙などを切って細かいバリを落とし、再度洗って乾かして保存する
Note
かえりというのは、いわゆるバリのことです。指先で刃を軽くなでると引っかかる感じわかります。片面のすべての箇所でかえりが作れたら、反対面を研ぎはじめます。

ポイント

慣れないうちは砥石に当たって指の皮が削れてしまい、血が出ることがあります。写真のように皮で作った指サックをはめて研ぐと安全です。 指を当てている裏面が研がれます。研ぐ最中は、どこを研いでいるのか意識することが大事です。 砥石の表面が乾いたら水を数滴足します。また、研いている最中に出る泥のような「砥くそ」は、研磨剤になりますので捨てないでください。

研磨ツールで表面の汚れを落とすおもて面 下からおもて面 上へ動かすうら面 上からうら面 下へ動かす欠けがなくなるまで何度も研ぐ砥石を舐めて、かえりを取る新聞紙などの紙を切って細かなバリを取る

ビフォアーアフター

欠けがひどく、中砥石だけで研ぐのは大変でしたが、なんとか欠けは目立たなくなりました。日々の包丁メンテナンスが大事ですね、痛感いたしました。

研ぐ前の包丁の状態研ぐ前の包丁の状態研ぐ前の包丁の状態研いだ後の包丁の状態研いだ後の包丁の状態研いだ後の包丁の状態

研いだ後は、驚くほど切れ味が鋭くなってますので、扱いには十分気をつけてくださいね。

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菜切包丁の研ぎ直しでは、砥石そのものと面直しをセットで考えると作業しやすいです。