スーパーで買った空芯菜の茎を水耕栽培で再生させ、夏の終わりから秋まで何度も収穫できた記録です。前回はモザイク病で断念しましたが、今回は エアレーション・アルミシートでの遮光・虫除けネット といった対策を取り入れながら、約3か月のあいだ育て続けることができました。結論から言うと、スーパーの空芯菜のリボベジ(再生栽培)はじゅうぶん楽しめます。

前回は、空芯菜が病気にかかってしまいファイルボックス水耕栽培が断念 となった。しかし、夏の終わりはまだ先なので、再び空芯菜の再生栽培にチャレンジしてみた。今回もスーパーで購入した空芯菜を元に、水耕栽培で増やしていく。

空芯菜の一般的な栽培時期はこちら。再生栽培のスタートもこの範囲が目安になる。

🌱 空芯菜の栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
植え付け
収穫
※ 中間地(関東など)の目安。高温を好み真夏にどんどん伸びる一方、寒さには弱い。スーパーの株から水耕で再生する場合も、暖かいこの時期が適期。

水耕栽培スタート

栽培1日目 スーパーで空芯菜を購入

空芯菜の水耕栽培、第2段のスタートだ。まずは、スーパーで状態の良い空芯菜を購入。西友で177円。

西友で買った空芯菜

葉の状態が良いものをいくつか選ぶ。少しだけ葉を残した状態で茎をカットし、水に浸す。残りの空芯菜は炒め物にして美味しくいただいた。

空芯菜の挿し穂

これで空芯菜の準備は完了。発根するまで毎日水を変えながら待つだけだ。

栽培3日目 ファイルボックス水耕栽培装置に定植

水につけてから二日ほどで発根したので、ファイルボックス水耕栽培装置へ定植していく。今回はファイルボックスを2つ使って、合計7株の空芯菜を育てていく。

空芯菜の苗をカラーボードに固定

また、前回の失敗から学び、病害虫を避けるための虫除けネットをかぶせることにした。ハンガーを支柱にして、ファイルボックスへ取り付けた。ちなみに、下の写真の右2つのファイルボックスでは、パクチー・春菊・バジル・大葉を育てている。

水耕栽培装置に虫除けネットを被せた

水耕栽培の液肥

液肥は前回と同様、ハイポネックスを1000倍に薄めたものを使っていく。

エアレーションの導入

今回は空芯菜ファイルボックスの片方に、エアレーションをしてみた。根は呼吸するため酸素が必要だから、水に空気を入れることで成長が促進されるのだとか。

栽培11日目 成長に差がでる

エアレーションなし・ありの空芯菜

エアレーションをしている方としていない方で、かなり成長に差がでてきた。左がエアレーションなし、右がありの空芯菜だが、葉っぱの大きさで成長の差が一目瞭然だろう。

さらに根を観察すると、それぞれで状態がだいぶ違う。

エアレーションなしの根の状態

エアレーションありの根の状態

エアレーションをした方が、生育が早いと言われているが、この結果はなぜだろう。考えてみたところ、気になる点が浮かんだ。

  • エアレーションなしでは、根がキレイな網目状になっている
  • エアレーションありでは、根がからまっている

この違いはエアレーションによる水の流れが原因ではないだろうか?つまりエアレーションの勢いが強すぎるのかもしれない。

なので、エアレーションで送る空気量を減らして様子をみてみる。

栽培13日目 葉に異変

空芯菜の葉に斑点があらわれ始めた。まさか、摘み取った時の切り口から病気に感染してしまったのだろうか。 空芯菜の葉に斑点があらわれた

実体験としては、この斑点は古い葉から先に出てくることが多かった。新芽はキレイなままなので、おかしい葉を見つけたら早めに摘み取り、ほかの株や野菜に広げないようにするのが無難だと感じた。

栽培15日目 葉が枯れ、根が緑化

空芯菜の葉の斑点が広がり、枯れ始めた。他の植物へ病気を移さないよう、枯れた葉をすべて摘み取った。脇芽の新芽はキレイなので回復を期待しよう。

枯れ始めた空芯菜

根を確認すると、緑化が進んでいた。また、根元から脇芽が伸びている。 緑化した根

おそらく、外の光がファイルボックスの中まで届いているからだ。アルミシートを貼って、遮光をした。

根の緑化そのものは藻が原因で、すぐに枯れるわけではない。ただ、光が入るということは藻が増えて養分を奪い合う環境になりやすいので、容器のスキマはしっかり遮光しておくと後がラクだと実感した。

空芯菜の収穫

栽培32日目 ツルを巻く

その後、斑点の症状はとまった。また、下の写真のようにツルを伸ばし始めた。そもそも空芯菜は、サツマイモと同じ仲間のツル性の植物である。

ツルを伸ばし始めた空芯菜

栽培42日目 摘み取り収穫

秋になって涼しくなったからか、いまいち成長が遅い。少ない量だが、固くなってしまう前に、若葉を摘み取り収穫することにした。

空芯菜の摘み取り前と後

収穫した空芯菜

栽培70日目 摘み取り収穫

1か月近く放置してしまった。お互いツルを巻きあっている状態。 お互いツルを巻きあっている空芯菜

ハサミでカットして収穫。食べ応えある量のクウシンサイを収穫できた。 収穫した空芯菜

エアレーションしていた方は相変わらず根がキレイ。一方でエアレーションなしの根は少し黒ずんでいる。 エアレーションあり・なしでの空芯菜の根の状態

空芯菜炒め

収穫した空芯菜は炒め物めにする。「空芯菜炒め」の作り方はこちら。

  1. フライパンにラードを入れ、にんにく・鷹の爪・ホアジャオを弱火でじっくり炒める
  2. 空芯菜を食べやすい大きさにカットし、❶へ入れ、強火で炒める
  3. しんなりしたらウェイパーを入れ、醤油小さじ1と黒胡椒をふりかけて完成

大量の空芯菜も、炒めものにすればペロリと食べられる。 空芯菜炒め

冬も間近だがまだまだ育てられそうな感じなので、また水耕栽培で放置しておく。

栽培92日目 栽培終了

11月になり最低気温が10度を下回るようになった。また、太陽の高さが低くなり、ベランダへ直射日光が当たらなくなった。そのためか、葉っぱが黄色くなり枯れ始めた。これ以上の収穫は期待できないので、空芯菜の栽培をここで終了する。

枯れ始めた空芯菜

ちなみに、エアレーションしていた方は最後まで根が白くキレイだった。しかし、エアレーションを入れることによる効果はイマイチ分からなかった。 空芯菜の根の状態

成長スピードでの差ははっきりしなかったものの、根の白さ・キレイさという点ではエアレーションありが安定していた。今回の経験から言えば、空芯菜のように丈夫な野菜であれば必須ではないが、根腐れが気になる夏場には保険としてエアポンプを入れておくと安心、というのが実感だ。なお、最初に成長差が出たときに気づいたとおり、空気量が強すぎると根がからまるので、弱めから調整するのがおすすめ。

空芯菜の再生栽培をやってみて、なかなか楽しいものだった。しかし、もっと日当たりの良い環境であれば、空芯菜の多収ができたはず。また機会があれば、空芯菜を育てようと思う。お疲れ様、空芯菜!

関連記事

空芯菜の水耕栽培は、今回が2回目のチャレンジです。1回目のペットボトル・ファイルボックスでの記録とあわせて読むと、再生栽培の流れがつかみやすいと思います。

わが家のベランダは日当たりが弱いので、半日陰でも育つ野菜の記録もあわせてどうぞ。

関連アイテム

今回の空芯菜の水耕栽培で使ったものをまとめておきます。基本は液肥と虫除けネットがあればじゅうぶんで、根腐れが気になる夏場はエアポンプもおすすめです。