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荒川付近で見られる野鳥〜岩渕水門から浮間公園あたり〜2025年の記録

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Toshihiko Arai

はじめに

関東の荒川にある岩渕水門付近で撮影した野鳥をご紹介。撮影期間は2025年1月からで、随時追加していく。

モズ

モズ 2025年1月撮影 モズ 2025年1月撮影 モズ 2025年1月撮影

ちょうどヒヨドリくらいの大きさだろうか。モズは肉食で、嘴がタカのように少し曲がっている。口の下に髭が伸びている。上の写真はモズのメス。モズのオスは、下の写真のように、過眼線(かがんせん)が黒く濃くなっている。

モズ 2025年2月撮影 モズ 2025年2月撮影 モズ 2025年2月撮影 モズ 2025年2月撮影 モズ 2025年3月撮影

ジョウビタキ

ジョウビタキ 2025年2月撮影 ジョウビタキ 2025年2月撮影 ジョウビタキ 2025年2月撮影

浮間公園あたりの荒川サイクリングロード沿いの木々の中に、ジョウビタキのメスを発見。

頭は銀白色で、顔は黒く、お腹は鮮やかなオレンジ色をしているのがオスである。

ジョウビタキ 2025年2月撮影 ジョウビタキ 2025年2月撮影 ジョウビタキ 2025年2月撮影

オナガ

オナガ 2025年2月撮影 オナガ 2025年2月撮影

浮間公園で撮影。その名の通り尾がだいぶ長いため、大きく見える。からだ自体の大きさはヒヨドリくらいだろうか。

エナガ

エナガ 2025年2月撮影 エナガ 2025年2月撮影 エナガ 2025年2月撮影 エナガ 2025年2月撮影

浮間公園あたりの荒川サイクリングロード沿いの木々の中に、エナガの群れを発見。とても小さく、木の枝をすばしっこく移動する。

メジロ

メジロ 2025年1月撮影 メジロ 2025年1月撮影 メジロ 2025年1月撮影 メジロ 2025年1月撮影 メジロ 2025年2月撮影 メジロ 2025年2月撮影

はじめスズメかと思ったが、よく観察するとメジロだった。すばしっこく自由に動き回る。警戒心も非常に強いためシャッターチャンスが難しいが、録画した動画から画像を抜き取って、なんとか写真化に成功。葉っぱと同化して保護色になっているため、遠目からは目立たない。 改めて動画を見返すと、葉っぱを食べ漁っている幼虫をて探している様子。

ガビチョウ

ガビチョウ 2025年4月撮影

はじめメジロかと思ったが、メジロよりも少し大きく単独で行動しており、メジロよりも落ち着いている様子。図鑑で調べるとガビチョウらしい。中国に生息している鳥だが、数十年ほど前から野生化し、日本で繁殖しまっているようだ。

シジュウカラ

シジュウカラ 2025年2月撮影 シジュウカラ 2025年2月撮影 シジュウカラ 2025年1月撮影 シジュウカラ 2025年1月撮影

ッピィーッピィーッピィーッピィーと鳴くシジュウカラ。特徴的な鳴き声なので、その存在には気づきやすい。胸のネクタイ模様も特徴的。

ガマの穂をむしり取るシジュウカラ 2025年2月撮影

カワセミ

カワセミ 2025年1月撮影

カワセミを見つけると、まるでレアキャラをゲットしたような嬉しさがこみ上げてくる。この冬、旧岩淵水門で二度ほどその姿を目にした。小魚だろうか、ターゲットをじっと見定めながら、息を吸い込むようにお腹をへこませた瞬間、勢いよく川に向かって飛び込んでいった。その様子はこちらの動画でご覧いただける。

ヒバリ

2025年2月撮影

春になると空中でホバリングしながら複雑な音色を奏でるヒバリ。警戒心が強く、普段は草むらの中に潜んでいるため中々姿を捉えることができない。

2025年5月撮影

セッカ

※写真なし

5月に入ると、荒川の土手では「ヒーヒーヒー」と鳴く鳥の声が聞こえるようになる。その鳴き声はまるで金属音のように響き、姿は見えないが、かなり遠くまで届いている。「ヒーヒーヒー」と鳴いたあとに続けて「ジュチュン、ジュチュン、ジュチュン」と小刻みにリズミカルな声を立てるのも特徴的だ。

スズメより一回り小さく、ヒバリと同じくらいのサイズ感。ただ、ヒバリよりも色合いが美しく、茶色系の地味な色ではあるものの、とても綺麗な印象を受けた。

ホオジロ

2025年2月撮影

「足立区立新田わくわく水辺広場公園」付近にて撮影。

ツグミ

ツグミ 2025年2月撮影

遠目から、地面をトコトコ歩く姿を見てハクセキレイかと思ったが、ツグミだった。「足立区立新田わくわく水辺広場公園」付近にて撮影。

春になると、岩淵水門あたりでもしょっちゅう見かけるようになった。

ツグミ 2025年3月撮影 ツグミ 2025年3月撮影

カワラヒワ

カワラヒワ 2025年3月撮影 カワラヒワ 2025年3月撮影 カワラヒワ 2025年5月撮影

アオジだと思い込んでいたが、後にカワラヒワと判明。数羽が群れをなしていた。警戒心が強いため、遠くからでないと撮影できない。

アオジ?クロジ?

アオジ?クロジ? 2025年2月撮影

アオジまたはクロジだと思われるが、判定が難しい。

2025年2月撮影

「足立区立新田わくわく水辺広場公園」付近にて撮影。

キンクロハジロ

キンクロハジロ 2025年1月撮影

黒い鳥の中でも、後頭部の毛がファサっとおしゃれなのが特徴。メスは後頭部の毛が短い。名前のキンクロハジロだが、金色の目(キン)、黒い体(クロ)、白の羽(ハジロ)から命名されており、とても覚えやすい。

ホシハジロ

ホシハジロ 2025年1月撮影

茶白黒色のデザインをまとっているのがホオジロのオスだ。目が赤いためか、見た目は怖い。一方で、地味な茶色で穏やかな顔をしている方がメス。

下の写真の鴨の群れは、このホシハジロを中心にキンクロハジロが含まれ、少しオオバンが混ざっている。なんとなく木の影の下に集まっているようで、日差しをほどよく遮る場所を好んでいるだろうか?

オオバン

オオバン 2025年1月撮影

オオバンは「ツル目クイナ科オオバン属」。ツル目の鳥がカモの群れに混ざっているというのも面白い。クイナの仲間で、カモよりも首が細長いことが分かるだろう。足には羽根のような水かきが付いていて面白い。

バン

バン 2025年2月撮影 バン 2025年2月撮影 バン 2025年2月撮影

浮間公園にて撮影。オオバンやカモより一回り小さい。真っ黒なカラダに赤い嘴が美しい。

ヒドリガモ

ヒドリガモ 2025年1月撮影

キンクロハジロやキンクロハジロとは別のコロニーを作って行動しているようだ。ただしオオバンどこにでも混ざる様子。ヒドリガモは、オスもメスも穏やかな顔をしていて愛らしい。

ユリカモメ

ユリカモメ 2025年1月撮影

カモメは海辺にいるものばかりだと思っていたが、ここ海から30kmほど離れた場所にもいる。たまにカモメにエサをやっている人を見かけるが、もしかしたらエサ目当てで来ているのかもしれない。または、他の野鳥も荒川には多いので、小魚などのエサとなる食料が豊富なのかもしれない。

ところでユリカモメが海で活動している時、水分補給はどうするのだろうかと疑問に思った。調べてみたところ、なんとユリカモメは塩水を飲むことができそうだ。塩分を体外に排出する特殊な機能「塩類線」があるようで、ユリカモメだけでなく多くの海鳥がこの「塩類線」を持っているようだ。

ワシカモメ

ワシカモメ 2025年3月撮影

ユリカモメよりも明らかに大きく、群れずに単独行動しているカモメは、ワシカモメだったようだ。カワウにちょっかいを出している様子から、頼もしさがうかがえる。

ハクセキレイ

ハクセキレイ 2025年1月撮影 ハクセキレイ 2025年1月撮影 ハクセキレイ 2025年1月撮影 ハクセキレイ 2025年2月撮影

荒川の土手をサイクリングしていると、よく目の前をトコトコと横切ったりする可愛らしい鳥だ。スズメより一回り大きなサイズで、歩くのがとても上手。尻尾を振る姿も愛らしい。人への警戒心もそれほど大きくはなく、2〜3mくらいは近づける。冬の冷え込む早朝では、ふくらセキレイが見られた。

スズメ

スズメ 2025年1月撮影

スズメが飛んでいる姿を正面から捉えると、まるでアブラゼミのようだ(上の写真)。また、遠目には冠羽があるように見えてヒバリかと思ったが、実はスズメだった(下の写真)。

スズメ 2025年2月撮影

スズメはいつでも見かけると思っていたが、冬の寒い間はその姿をあまり見ることができなかった。3月を過ぎると、春の兆しが見え始め、草むらから鳴き声が聞こえ、一斉に姿を現した。

スズメ 2025年3月撮影

スズメは電柱の変圧器に巣を作るのが好きだと言われているが、荒川の水門の隙間にも巣作りの様子が見られた。水門が閉まってしまったら大変なことになるのではと心配にもなるが、まだ梅雨前で大雨も少ないだろうから、今のうちなら大丈夫かもしれない。

スズメ 2025年5月撮影

当たり前のように見かけるスズメだが、実は年々その数が減少しているという。

スズメ 2025年5月撮影

ヒヨドリ

ヒヨドリ 2025年1月撮影 ヒヨドリ 2025年1月撮影 ヒヨドリ 2025年2月撮影 ヒヨドリ 2025年2月撮影

荒川だと木に止まっているのをよく見かける。警戒心は強めだが、ピーピー騒々しく鳴く鳥なので姿は見えなくてもその存在にすぐ気づく。畑のキャベツやブロッコリーを食べ漁るとろを見たことがあるし、一時期ベランダのメダカビオトープを休憩場にされたこともある。住宅街や街中でもどこにでもいる鳥だ。

ヒヨドリ 2025年2月撮影

ヒヨドリが食べている実が気になったので調べてみたら、センダンの実のようだ。さくらんぼの形をしていたため、試食してしまったがサポニンを含むそうで人間には毒とのこと。甘さがあったが、喉にくる苦味があったためすぐに吐き出した。くれぐれも食べることのないように気をつけよう。

センダンの実

イソヒヨドリ

イソヒヨドリ 2025年3月撮影 イソヒヨドリ 2025年3月撮影

ヒヨドリという名前が付いているが、通常のヒヨドリ科のヒヨドリとは異なり、イソヒヨドリはヒタキ科に属している。写真では伝わりにくいものの、遠目から見てもその青い体の美しさに目を奪われる。

ムクドリ

ムクドリ 2025年2月撮影 ムクドリ 2025年2月撮影 ムクドリ 2025年1月撮影 ムクドリ 2025年1月撮影

スズメやハクセキレイと同様によく見かける鳥だ。堤防の芝付近に出没する。嘴がオレンジ色で遠目からも見分けがつきやすい。顔を土に埋めている様子が写っているが、ミミズでも食べているのだろうか。

カワラバト

カワラバト 2025年1月撮影 カワラバト 2025年1月撮影 カワラバト 2025年2月撮影

どこにでもいる鳩だが、正式には「カワラバト」と呼ばれる。寒さをしのぐためにふっくらした姿は、よく見ると意外に可愛らしい。「ふくら雀」と呼ばれるのだから、こちらは「ふくら鳩」だ。嘴の上にある白い塊は何だろうと思っていたが、あれは「鼻こぶ」というらしい。オスとメスでは「鼻こぶ」の大きさが異なり、体調が悪くなると色が変わることもあるという。「ドイツ鳩」を調べると、嘴が見えなくなるほどの大きな「鼻こぶ」で覆われた鳩が出てくるが、これは鑑賞用の鳩だという。人の趣味というものは、なかなか理解が難しい。

キジバト

キジバト 2025年3月撮影 キジバト 2025年6月撮影

なんだかカッコいい鳩を見かけたので撮影。家に帰って図鑑で調べたところ、どうやらキジバトのようだ。普段見慣れている鳥だからといって見過ごさず、注意深く観察することが大切である。キジバトは首にシマシマ模様があるのが特徴。

ハシボソガラス

ハシボソガラス 2025年5月撮影 ハシボソガラス 2025年6月撮影 カラスの巣? 2025年6月撮影

普段見慣れているカラスも、主に2種類ある。ハシボソガラスとハシブトガラス。ダミ声でガァーガァーとなく少し小さめのカラスがハシボソガラスだ。威圧感が無く、よく見ると愛らしいカラスだ。 木の上に作られているのはカラスの巣だろうか?主に衣類のハンガーで作られている。

ハシブトガラス

※写真なし

カルガモ

カルガモ 2025年2月撮影 カルガモ 2025年2月撮影 カルガモ 2025年1月撮影 カルガモ 2025年1月撮影

だいたいツーペアで存在している。カモによってこれほど群れ方が異なるのが面白い。

カワウ

カワウ 2025年2月撮影 カワウ 2025年2月撮影 カワウ 2025年1月撮影 カワウの幼鳥?

どことなく爬虫類や恐竜っぽさを感じるのは私だけだろうか?これを見て、鳥はもともと恐竜だったという説にも納得した。カワウの幼鳥と思われる姿も確認できた。

ゴイサギ

ゴイサギ 2025年2月撮影 ゴイサギの幼鳥 2025年2月撮影

ゴイサギの虹彩(目の色)は幼鳥では黄色からオレンジ、成鳥では赤色に変化する。

アオサギ

アオサギ 2025年2月撮影 アオサギ 2025年2月撮影

コサギ

コサギ 2025年2月撮影

ダイサギ

ダイサギ 2025年5月撮影 ダイサギ 2025年5月撮影

コサギやチュウサギとの区別が難しいが、おそらくこの鳥はダイサギだろう。鹿浜橋から見下ろす荒川を5月頃に撮影したもので、くちばしの色は夏羽の特徴である黒に変わっていた。足も黒かったため、黄色い足指を持つコサギの可能性は低いと考えられる。

カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリ 2025年1月撮影 カンムリカイツブリ 2025年1月撮影 カンムリカイツブリ 2025年2月撮影

トビ

※写真なし

ツバメ

ツバメ 2025年5月撮影

4月になり暖かくなると、荒川の土手で高速に飛び回る鳥の姿が見られる。それは燕(ツバメ)だ。人が歩いているすぐ近くまで寄ってきては、また離れていく。超高速で飛行するツバメだからこそ可能な距離感だろう。ツバメは、はるばるフィリピンなどの東南アジアから繁殖のためにやってきたのだ。空中を飛び交う虫を捕らえては、ヒナのいる人家の軒下へと運んでいく。