Pro Microと静電容量式タッチセンサ(TTP223)【Arduino】

この記事では、Arduinoで静電容量式タッチセンサTTP223の使い方を解説します。 タッチセンサは、ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンと相性の良いセンサデバイスです。機械的な動作がないため壊れにくく、防水対策がしやすいのもタッチセンサの良い所ですね。 ぜひみなさんもタッチセンサの魅力に触れてみてください。
タッチセンサ「TTP223」の使い方

このタッチセンサの電源電圧は、2V〜5.5Vの範囲で使用できます。
タッチセンサには「223B 9NNH」というICチップが搭載されてます。このおかげで、ジャンパピンによってタッチセンサのモードを次の通り変えることができます。
TOG(B) | AHLB(A) | 動作・機能 |
---|---|---|
0 | 0 | モーメンタリ タッチされたらHIGHを出力 |
0 | 1 | モーメンタリ タッチされたらLOWを出力 |
1 | 0 | オルタネイト 電源オン時にLOWの状態 |
1 | 1 | オルタネイト 電源オン時にHIGHの状態 |
- モーメンタリとは、タッチしている間だけオンになる動作
- オルタネイトとは、タッチするたびにON・OFFが切り替わる動作
基板のAジャンパは「AHLB」、Bジャンパは「TOG」へ配線されているので注意しましょう。
今回は、タッチしている間だけONになるモーメンタリを使用してみます。また、タッチされたらHIGHの信号が出力されるモードに設定します。
▼ 「223B 9NNH」データシート https://datasheet.lcsc.com/szlcsc/TTP223-BA6_C80757.pdf
ArduinoとタッチセンサでLチカ

それでは実際にタッチセンサを使ってみましょう。タッチセンサとArduinoでLチカをやっていきます。
タッチセンサとArduinoの配線
まずは、次の通りタッチセンサとArduinoを配線してください。

LEDのアノードをA10につなぎ、1kΩ程度の抵抗を介してGNDへ落とします。
タッチセンサ | Arduino |
---|---|
Vcc | 5V |
I/O | A9 |
GND | GND |
タッチセンサでLチカするプログラム
こちらの動画のように、タッチセンサでLチカするプログラムをArduinoに書き込みます。

▼ タッチセンサに触れている間だけ、LEDを点灯させるプログラムがこちらになります。タッチセンサの使い方はとても簡単で、digitalRead関数を使ってタッチセンサの状態を監視できます。
/*
Created by Toshihiko Arai.
https://101010.fun/iot/arduino-touch-sensor.html
*/
const int SENSOR = 9;
const int LED_PIN = 10;
void setup() {
(SENSOR, INPUT);
pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
pinMode}
void loop() {
if (digitalRead(SENSOR)==HIGH) {
(LED_PIN, HIGH);
digitalWrite} else {
(LED_PIN, LOW);
digitalWrite
}
(1);
delay}
感想
今回はじめてタッチセンサモジュールを使ってみましたが、とても使いやすいです。完全に触れる前から反応するほど感度が良く、厚めのアクリルケースなどに収めても反応します。誤作動もほとんどないですし、 自作タッチセンサ とは比べ物にならないほど完成度高いです(笑)
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