【XYペンプロッター制作①】CNCシールドでステッピングモータを動かすまで

はじめに
この記事では、ArduinoとCNCシールドを使ってGコードでステッピングモータを動かすまでの詳しい解説を行います。Gコードでステッピングモータを動かすことができれば、CNC工作機械はもちろんレーザー彫刻機や3Dプリンタなんかも作れます。 本記事で紹介する手順は、決してむつかしいものではありません。ステッピングモータがはじめての方でも、ぜひチャレンジしてみてください。
ArduinoへGRBLをインストール
ArduinoにGRBLというソフトウェアをインストールします。CNCシールドのバージョンによってGRBLのソフトウェアバージョンを選ぶ必要があるようです。 今回使用したCNCシールドはVer3.00でして、こちらのGRBL0.8(GRBL-Arduino-Library)をインストールしました。
下記ページの「Code」から「Download
ZIP」を選択して、zipファイルでライブラリをダウンロードします。
https://github.com/Protoneer/GRBL-Arduino-Library
その後、Arduino IDEで「Sketch」→「Include Library」→「Add
.ZIP
Library…」を選択して、ダウンロードしたzipファイルを追加します。
その後、「File」→「Examples」→「GRBL-Arduino-Library-master」→「GRBLtoArduino」を開いて、スケッチをそのままArduinoへアップロードします。
以上で、ArduinoにGRBLをインストールできました。
シリアルモニターから、$$
などのコマンドを送信するとレスポンスがあるはずです。

配線
CNCシールドとモータドライバ、そしてステッピングモータの配線は写真のようになりました。今回はX、Y軸のみ使います。

モータドライバをマウントする向きにご注意ください。また、お使いのステッピングモータによっては、配線の色が異なりますのでご注意ください。
GRBLコントローラで操作
配線がそれぞれできましたら、最後にGRBLコントローラーでステッピングモータを動かしてみます。Arduino IDEは使いませんので、閉じてください。とくに、シリアルモニタがつながっていると、GRBLコントローラから通信できません。
本格的に使う場合は、GRBLコントローラよりCNCjsがおすすめです。
GRBLコントローラのインストール
macOS環境ですので、こちらのページから「GrblController-3.6.1.7z」をダウンロードし、インストールしました。
https://github.com/zapmaker/GrblHoming/releases
GRBLコントローラを立ち上げます。Arduino
IDEのときと同じように、Arduinoがつながっているポートを選択します。
その後、矢印ボタンを適当に押してみてください。Gコードが表示されつつ、ステッピングモータが動くはずです。
下記の動画では、ArduinoをつかってステッピングモータをGコードで動かしてみました。
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