【クロスバイク】ペダル交換のやり方(ネジが回せない時の対処法も)|MKS GAMMA・ハーフクリップ
はじめに

この記事では、クロスバイクのペダルの交換方法をお伝えいたします。ペダルレンチを使ってクランクからペダルを外していきますが、右足側と左足側でレンチを回す向きが異なります。それらの注意点を解説するとともに、長年ペダル交換をしてなくて、どうしてもネジが回らない時の対処法もご紹介いたします。
ペダルを交換する方法
クロスバイクのペダルを交換するには、ペダルレンチまたは、アーレンキーが必要になります。 ペダルとクランクの接続部分に六角のボルトがありますから、それをペダルレンチまたはアーレンキーで回してネジをゆるめていきます。その際に、右ペダルと左ペダルで回す向きが異なりますので、次の項目を参考にご注意ください。
ペダルレンチを回す向き

先ほどもお伝えしましたが、右ペダルと左ペダルではネジの巻き方が異なっており、左ペダルは逆巻きネジになってます。ですから、ペダルを緩める方向が右と左で違うので注意が必要です。
ペダル交換の際に混乱してしまいますが、次のように覚えると分かりやすいです。
左ペダルも右ペダルも、タイヤと同じ回転方向に回すと締まり、反対方向に回すと緩みます。
ペダルを外したい場合
たとえば、ペダルを外したい場合は次の方向でペダルレンチを回します。
- 自転車の右サイドの位置から右ペダルを外すときは、時計の反対方向にペダルレンチを回します。
- 自転車の左サイドの位置から左ペダルを外すときは、時計回りにペダルレンチを回します。
ペダルを取り付けたい場合は、それぞれ逆方向にペダルレンチを回せば良いわけです。 しばらくペダル交換していない自転車ではなかなかペダルネジが回らない場合があります。次の方法をお試しください。
ペダルのネジが外れない時の対処法
固くてペダルのネジが外れない場合があります。実際私の自転車も購入時から8年経過しており、ペダルネジが硬くなって最初はなかなか外れませんでした。 ここでは、ペダルのネジが外れない時の私が行った対処法をお伝えします。
まずはKURE556のような潤滑剤をご用意ください。 ネジ山に潤滑油が浸透し、摩擦力を軽減してくれます。
潤滑剤をペダルネジ部に吹き付け、ネジ内部に染み込ませます。しばらくして、十分に潤滑剤が行き渡ったところで作業を開始します。ペダルを回す向きに気をつけてください。 ペダルレンチとクランクの角度を浅めにとり、両手で握れる形で力を加えます。最初は1mmでも動けばOKという考えでやりましょう。手に力を入れるというよりは、体重を乗せてゆっくりじんわり力を加える感じです。
ネジの気持ちになって考えることが大切です。がむしゃらに力を加えても、無駄な方向に力が分散してしまいます。ペダルネジに意識を集中してカラダの重みを加えると、不思議なことに固くなったネジも回り出します。 それでもどうしても回らないという場合は、素直に自転車屋さんで見てもらいましょう。
ペダルネジにグリスを塗り、ペダルを取り付ける
ペダルネジにグリスを塗らないと錆て固まって外せなくなるなるので、必ずグリスを塗ってください。 グリスは他のメンテナンス箇所でも使えますので、一つ持って損はないです。

あとは、ペダルネジの回す向きに気をつけて、ペダルレンチでペダルをはめるだけです。 実はペダルをこぐ時に、ペダルネジは自然に締まる方向で安全設計されてます。ですから、そんなに強くペダルレンチで締め付けなくても大丈夫です。
【クロスバイク】MKSのハーフクリップペダルに交換してみた
クロスバイクのペダルを、MKSのハーフクリップペダルに交換してみました。MKSのアーバンプラットフォームペダルと、ハーフクリップディープを組み合わせてます。 ピンディングペダルはもちろん、トゥクリップもハーフクリップも今までに試したことはありません。
MKSハーフクリップの取り付け
MKSのハーフクリップディープです。クリップが靴を挟む事がないので脱着がしやすく安心です。かと言ってつま先とクリップに大きな隙間があるわけでもない感じです。

ハーフクリップは普通のペダルにも取り付ける事ができますが、MKSからハーフクリップ用と思われるペダルが売ってましたので、合わせて購入することにしました。
レンチとアーレンキーを使って、付属のネジとナットでハーフクリップを取り付けます。
しっかり締めれば簡単に緩むこともなさそうですが、心配ならばロックタイトのようなネジ止め剤を使用すれば緩むことはないです。
このまま使わずに見とれていたいほど美しいですね(笑)
猛暑が続くここ東京ですが、やはり早くハーフクリップを試してみたくて近場の荒川サイクリングロード(荒サイ)へ赴き、ペダル交換してみました。
クロスバイクに取り付けるとこんな感じです。色はシルバーで正解でしたね^^
MKS(三ヶ島製作所)について
三ヶ島製作所(みかしませいさくしょ、MKS)は埼玉県所沢市に本社を置く自転車部品メーカーです。創業は1943年で、元々は航空機向け部品製造を行なっていたそうですが、第二次世界大戦後、自転車のペダル製造に力を入れ、現在では世界的にも人気のあるペダルブランドとして有名になりました。
ハーフクリップで試走した感想
ハーフクリップではじめて試走してみた感想です。
まず予想通りでしたが、こぎ始める時のハーフクリップに足を入れる作業にかなり戸惑いました。停車時の右足は良いのですが、こぎ始めた時に左足を入れるのはなかなか大変で。
MKSのペダル、噂どおりクルクル良く回ります。それゆえ、ハーフクリップをつけるとブランブランペダルが揺れるので、走り出す時なかなかペダルを掴めないんですよね。目で見ないといけないというちょっと危ない運転になります。もちろん慣れの問題が大きいとは思います。
ハーフクリップ初めての方は、必ず安全な道で試走しましょう。私も人が少ない平日の荒サイで試走してます。
一方、脱ぐときは簡単でした。ハーフクリップに引っかかって脱げにくいのでは?と心配してましたが、MKSハーフクリップのディープの場合つま先に余裕があるためほとんど気にならない感じです。爪先の部分の高さが一番気になっていましたが、私が履いているニューバランスのスニーカー(28cm)ですとディープで正解でした。
さて、一番楽しみにしていた走行中でのハーフクリップの実力とやらなんですが、これがイイ! なんでしょう、ペダルが吸い付くと言いますか、力が加わってる感が強くなりましたね。フラットペダルだけだと足の位置が固定しなかったり、なんかフワフワしてる感じがして気になってたんですが、その点ハーフクリップでこぐと安定感が違いますね!荒サイのような止まることの少ない長距離な道では、とても効果を発揮しそうです!
一方で、街乗りだとこぎ始める際にペダルをスムーズに掴めるかが問題ですね(ハーフクリップつけてらっしゃる方が、街中でスムーズにスタートきってたのを見ましたので、やはり慣れの問題ですかね)。
しばらくハーフクリップを使ってみて、またあらためて感想を追記します^^ 安全運転に気をつけながら、サイクリングを楽しみましょう!
その後「MKS GAMMA」に交換
MKSのハーフクリップ付きペダルは、荒川サイクリングロードなどの車が通らずひたすら長い道を走る分には良いのですが、街中などしょっちゅう止まるようなところでは脱着が面倒で、なんとなく自転車に乗る気が起きなくなってしまいました。練習すればハーフクリップの脱着もブラインドで一発で可能なようですが、私にはどうもできそうになく、、
そこで元のフラペへ戻したのです。しかし、足裏の固定感が不安定なことが気になっていてなんとかならないかと。 考えているうちに、ふと気づいたんです。ペダルの縦幅が広ければ安定するのではないのかと。
そんな中、色々調べてたどり着いたのが三ヶ島ペダルの「GAMMA」でした。
MKS GAMMAの仕様
MKS GAMMAの仕様は次のとおりです。
項目 | 値 |
---|---|
素材 | アルミ |
サイズ | 踏み面横幅78mm、踏み面前後幅118mm |
重量 | 450g |
踏み面 | 両面 |
ベアリング | ボールベアリング |
リフレクター | 装着済 |
おすすめ用途 | オフロード、街乗り |
アルミ製でそこそこの重量はあります。横幅は一般的なフラペより狭く、縦幅が12cm近くもあります。また、三ヶ島ペダルはくるくる回ることでも有名ですね。 GAMMAを選択する一番の決めては、スパイクがついていることでした。この効果は後ほど解説いたします。

MKS(三ヶ島)ペダル「GAMMA」
以上の理由により今回はGAMMAを選択しましたが、他にもMKSのペダルには個性的なデザインなものが沢山あります。どれも高評価で色々試してみたいですね。みなさんのレビューをよく見て、自分の求めているものと合うものを探すのが良いです。
ちなみに「GAMMA」は、「LAMBDA」にスパイクピンを搭載してブラッシュアップモデルだそうです。スパイクピンは六角穴のM4ネジで組み込まれており、交換も可能です。詳しくはこちら。 https://www.mkspedal.com/?q=ja/product/node/382
ペダルの交換方法

GAMMAのペダルは下の写真の通り、左右の指定がありますのでお間違いのないように取り付けてください。ペダルは片方が逆ネジなので、回す向きが左右で異なります。
交換前、古いフラペ
こちらはペダル交換前の古いフラペです。ペダルとの接触面積が狭いので、走行中なんとなく不安定で気持ちが落ち着かなかったです。
交換後、GAMMA
こちらはMKS
GAMMAに交換後の写真です。どうでしょう。ペダルと足との接触面積が広くなり、見るからに安定してますね。スパイクともがっつり噛み合ってます。
GAMMAで試走した感想
さっそく、MKS GAMMAを装着したクロスバイクで試走してみました。
良いところ
足の縦方向の幅が広くスパイク付きなので、足に吸い付くようにペダリングができます。おそらくピンディングペダルのような引き足もそれなりに使えてるのではないでしょうか?ギアが2段軽くなった!と言っても大袈裟ではありません。ちょっと感動しました。
改善点
ただ、すべてがパーフェクトというわけでもなく、それなりのデメリットというか改善点があります。まず、スパイクがついているので、靴底裏のゴムが傷つきやすく痛みやすい可能性があります。また、GAMMAの横幅(78mm)は一般的なフラペよりも狭くなってます。私の場合、靴のサイズが28cmで足の付け根部分の横幅が10cmほどありますので、小指がはみ出してしまいます。これってどうなんだろうと思いながら、靴を工夫する方向でこれらの問題を対処しようと考えております。
ペダルがくるくる回る
みなさんのペダルはくるくる回りますか?MKSのペダルはくるくる回ります♪ くるくる回るからなんなんだ?と私も最初は思ってました(笑)実際乗ってみると、出だしのペダリングがスムーズになり、クランクから伝わるチェーンや軸の振動のようなものまで足裏から伝わるようになりました。足裏の情報量が多くなった、と言うんでしょうか。
MKSのGAMMAペダル、総合的に大満足で90点越えです!改善点の部分を対処できれば100点満点でしょう。当分の間、GAMMAペダルとともにサイクリングが楽しめそうです♪