iPhoneやAndroidで使える!サーマルカメラ「InfiRay Xinfrared P2 Pro」のレビュー

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Toshihiko Arai

はじめに

iPhoneやAndroidで使える!サーマルカメラ「InfiRay Xinfrared P2 Pro」のレビュー

PERGEARさんから案件をいただきまして、iPhoneやAndroidで使えるサーマルカメラ「InfiRay Xinfrared P2 Pro」のレビューを書かせていただくことになりました。

サーマルカメラは温度を視覚化できるカメラでして、サーモグラフィーで有名です。いわゆるプレデターの目線ですよね。笑

そんなサーマルカメラ「InfiRay Xinfrared P2 Pro」の良さなどをお伝えします。

InfiRay Xinfrared P2 Pro

まず、PERGEARさんから頂いたのはこちらの「InfiRay Xinfrared P2 Pro」のiOS版です。Amazonでも入手できますが、結構なお値段します。iOSだけでなくAndroid版も販売されてます。製品自体は、InfiRay Xinfraredというブランドが出しているモノになります。

製品が届く

こういったレビュー案件は初めてだったので本当に届くのかドキドキだったのですが、発送のご連絡いただいてから1週間もしないうちに届きました!

InfiRay Xinfrared P2 Proの箱

さっそく開封してみると、ジュエリーが入っているような高級感のある梱包です。

開封

レンズに触れないようにそーっと取り出します。非常にキレイですね!

InfiRay Xinfrared P2 Pro

写真の左がサーマルカメラ本体で、みぎはマクロレンズのようです。マクロレンズはマグネットで脱着できます。

専用アプリのインストール

さて、さっそく使ってみようと思いましたが、説明書は英語と中国語の簡単なものしかありません。

とりあえず「P2 Pro」というアプリをダウンロードすれば使えるようなのでApple Storeで検索してみたところ、全くヒットしません。あれあれと思いながらPERGEARさんへ問い合わせたところ、iOSの場合「P2 Pro」ではなく「Thermal P2」というアプリ名に変更されたとのこと。どうもApple社の制限で名前を変えざるを得なかったみたいです。

「Thermal P2」が見つかり、ダウンロードして「InfiRay Xinfrared P2 Pro」が使えるようになりました。アプリ自体は無料で入手可能です。

Thermal P2 App

「InfiRay Xinfrared P2 Pro」をiPhoneに繋げて「Thermal P2」のアプリを起動します。 InfiRay Xinfrared P2 ProをiPhoneに接続

「InfiRay Xinfrared P2 Pro」を使ってみる

「InfiRay Xinfrared P2 Pro」で色々な温度を測ってみました。

お湯の温度を測ってみる

この手の製品は、温度が正確かどうかが一番気になるところですよね。沸騰したお湯の温度は100度付近になりますから、性能テストにはもってこいです。

▼ 料理で使っている温度計で沸騰したお湯を測ったところ101.1℃を示しました。

温度計で沸騰したお湯の温度測定

▼ 「InfiRay Xinfrared P2 Pro」で沸騰したお湯の温度を撮影してみました。

InfiRay Xinfrared P2 Proで沸騰したお湯の温度測定(写真)

ほぼ100℃を示しまして、予想以上に正確で驚きました!さらに下の動画のように、映像も録画できますし、色合いもアプリで変えることが可能でした!めっちゃ楽しいです♪

InfiRay Xinfrared P2 Proで沸騰したお湯の温度測定(動画)

▲ 見逃せないのが、沸騰したお湯の温度(中心点)だけでなく、さりげなく火の温度やコンロの表面温度まで表示されているのがお分かりでしょうか?自動でやってくれてます(後から分かりましたが、温度を測定するポイントを固定することも可能です)。

ちょっと日本語の説明書が皆無なのでアプリの機能を把握するまでに大変でしたが、、

液体の中に突っ込む温度計や肌に触れさせる体温計と違って、赤外線をカメラで瞬間的にキャッチして温度を割り出すのがサーマルカメラの構造です。ですから、撮影の仕方によっては温度が変動しやすいですが、コレ、料理にも使える感じでいいですねぇ♪

炒め物の温度

▼ デフォルトは白黒の映像ですが、アプリ内の右下Paletteから色の組み合わせを変更可能です。

Paletteで色を変える

氷の温度を測ってみる

氷の温度

続けて測定してみましょう!氷の温度も0℃なはずですから、測定器の正確さを表す1つの指針となりますね。どうでしょうか?

▼ こちら、なんだかサスペンス映画に出てきそうなおどろおどろしい写真ですが、冷凍庫から出したばかりの氷を「InfiRay Xinfrared P2 Pro」で撮影した画像です。

InfiRay Xinfrared P2 Proで氷の温度を測定

ん!?マイナス10℃?と一瞬思いましたが、0℃じゃないのはよく考えたら当たり前でしたね。氷が固まる温度が0℃付近なだけであって、冷凍庫はもっと低い温度に設定されてますから0℃以下になるわけです。

このカメラで雪景色を撮影したらどんな映像になるんだろう。

メダカビオトープの温度を測ってみる

ベランダビオトープのメダカ先生達です。春の暖かさでだんだんと動き回るようになり、私のことを餌やりおじさんとして認識してくれたのか、警戒心もだいぶ薄まってきた今日この頃です。

メダカビオトープ

メダカの体温とかどうなってるんだろうと興味津々で「InfiRay Xinfrared P2 Pro」をかざしてみました。その結果がこちらです。

メダカがいるはずですが全く映っておらず、、なんとなく空からの光の反射の跡が見られますね。

実際の水中温度は14℃程度でしたから、メダカ達の温度も同じと想像します。そう考えるとプレデターやヘビなどは、メダカ先生の敵にはならないわけですね〜♪

赤外線も光の性質と似ていて同じ電磁波の仲間です。だから物体に反射しやすいんだなぁと。特にアルミなんかは熱反射に優れていて、防寒具などにも使われますから分かりますよね。

身体の温度を測ってみる

この手のセンサは体温が一番分かりやすいですね。なかなか正確なのではないでしょうか。

手の温度

面白いのは足の温度ですね。ご覧の通り、床に足の温もり跡がつくんですね〜! 足の温度

着ているものが透けるわけではないのでご安心を。悪いことには使えません。笑 顔の温度

はんだの温度を測ってみる

こちらは最近愛用してます温度管理のできるはんだごてです。 350℃のはんだごて

350℃に設定されているはずなのですが、うまく測れてないようです。もしかしたら表面の温度って冷めやすいのかも? はんだごての温度測定

こちらははんだ槽です。溶かしたハンダに基盤を浸けて、部品取りなんかが楽々できます。

はんだ槽

こちらの温度もなんだかおかしい。鉛入りはんだが溶ける温度は300℃以上になるはずですので、51℃というのはあまりにも低すぎます。ただし、空気と触れる表面は冷めて固まりやすいから、本当にその程度の温度なのでしょう。

はんだ槽の温度

おわりに

いかがだったでしょうか?スマホに繋げられる「InfiRay Xinfrared P2 Pro」だからこそ、写真や映像を気軽に撮影できるのが最高に魅力的ですね!他にも「Thermal P2」というアプリには紹介しきれない機能がたくさんありました。

▼ 詳しくは公式ホームページをご覧ください。